雄弁な沈黙と、七色の無表情

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クールなのにどこか危なっかしさを漂わせていたり、マッチョなのにどこか頼りなさを感じたりと、ギャップや相反する魅力を備えた俳優は数いますが、ベン・アフレックの場合、それを沈黙と無表情の中で表現してしまいます。

妻の身を案じるあまり憔悴して無表情になったのかと思いきや、実は自身の身を案じていたゴーン・ガールでの演技や、消されたヘッドラインでの悲劇と正義の男でありながらどこか疑惑の拭えない能面などがその代表です。あまりにも特異な魅力から、「最も雄弁な沈黙を持つ男」や「七色の無表情を持つ男」と私は勝手に称しています。

新バットマンに決まった際に一部から批判されたようですが、彼の表情そのものがすでに仮面めいていることから、私は最高のハマり役だと思っていました。
それが活かされる内容になっていなかったため、新しいバットマンが出る映画はあまり好きになれなかったくらい、彼の持つ演技力に常に期待してしまっています。また役幅も広く、キャリアの中でも様々な人物を演じ分けてきましたが、その全てにおいて沈黙が苦にならない役者は彼以外に思いつきません。

もちろん喋っても良い役者で、低すぎない優しい声が響くため、より沈黙が引き立ちます。

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